Episodios

  • EP. 448『@大津 、其ノ四 - 琵琶湖縦断の夢』
    Jun 26 2025

    かつて琵琶湖には丸子船と呼ばれる船が縦断して物資を運んでいました。しかしペリーが乗ってきた蒸気船を見て、これを使えば運搬量が大幅に増え、運送時間も短縮出来ると考えた大聖寺藩出身の藩士・石川嶂は明治2年に琵琶湖で最初の蒸気船「一番丸」を就航させます。そんな水運も鉄道網の発達にともなって衰退していってしまいますが、近年、水運は環境負荷の少ない「グリーン物流」として再び注目されつつあります。

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  • EP. 447『@大津 、其ノ三 - また逢おうぜの関』
    Jun 25 2025

    京都と大津の間、ちょうど滋賀県と京都の県境にあたる場所に「逢坂関」というところがあります。百人一首の中で蝉丸がここ逢坂関について謳った短歌がありますが、そこでは逢坂関が京の都から出て行く人も帰ってくる人も皆ここで出逢い、別れていく、いわば人々の喜びと悲しみが繰り返される場所であると謳われています・・・。

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  • EP. 446『@大津 、其ノ二 - 琵琶湖は鏡』
    Jun 24 2025

    日本の文化に造詣が深かった随筆家の白洲正子さんは琵琶湖の周辺を何度も訪れています。「琵琶湖を一つの鏡と見做すなら、それは単に風景を映すだけの鏡ではない。人の心の奥にある感情や記憶までも映し出す深さをもっている」白洲さんはこんなふうに琵琶湖について書いています。そしてあの紫式部も源氏物語を書く上で琵琶湖に映し出された月が大きなインスピレーションになったと言い伝えられているのです・・・。

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  • EP. 445『@大津 、其ノ一 - 大津、関税どうなった?』
    Jun 23 2025

    前回お話しした坂本も大津も琵琶湖のほとりの港町として発展してきました。平安時代の頃より日本海側でとれた海産物などの物資は船に積まれて琵琶湖を縦断し、京都まで運ばれて献上されていましたが、その際、坂本や大津は交易の要衝として重要な役割を果たしていました。やがて流通が盛んになってくると関所が設けられて、通行料や倉庫の保管料などを徴収するようになっていきます・・・。

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  • EP. 444『@大津・坂本 、其ノ四 - 今も聞こえるヨイトマケのうた』
    Jun 19 2025

    京阪石山坂本線の終点、坂本比叡山口駅。ここにはかつて石を積む事を専門としていた「穴太衆」と呼ばれる職人集団がいました。弥生時代に日本に稲作が伝来した際、水田を作るのに石垣を積んだ事がそのルーツではないかといわれておりますが、その後、この穴太衆は江戸城をはじめ、日本中の多くのお城の基礎の石を積むのに駆り出されていたりしたそうです。

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  • EP. 443『@大津・坂本 、其ノ三 - 鶴喜でおそばつるつる』
    Jun 18 2025

    大津・坂本には300年以上続く『鶴喜』さんという老舗のお蕎麦屋さんがあります。ここは随筆家の白洲正子さんもかつてよく来られていたそうで、1887年に建てられたお店は国の登録有形文化財にも指定されています。また、鶴喜さんはかつて延暦寺にお食事を運ぶ事が許された唯一の食べ物屋さんだったそうです。言うまでもなくお蕎麦は絶品でした!

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  • EP. 442『@大津・坂本 、其ノ二 - 宇佐かまど』
    Jun 17 2025

    大津市にある坂本にはお料理を祀っている神様がいらっしゃいます。日吉大社の中には料理人の為の包丁を祀った包丁塚、そしてかまどを祀ったかまど神社というのがあります。また大津の錦織というところには平安時代から続く「清和四条流」という日本料理の流派まであるのです。琵琶湖の魚を使った料理など、ここには美味しいものが沢山あるのも納得ですね!

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  • EP. 441『@大津・坂本 、其ノ一 - 縁結びますくくり姫』
    Jun 16 2025

    大津にある日吉大社には9世紀にくくり姫が降臨したといわれています。このくくり姫は黄泉の国へイザナミに逢いに行ったイザナギが「見てはいけない」と言われていたのに、イザナミの姿を見てしまった際、二人の仲をとりもった神様であると言われています。その為、人とのいざこざや揉め事があった際はここにお参りをすると良いそうです。

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